【竜の野望・中国AIIB(1)】 情報開示乏しい中国政府 それでも参加国多数に「外交勝利」「米日孤立」と騒ぐ中国メディア

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2012年10月、北京で発表されたある論文が、中国の対外政策を研究する各国の専門家の間で、ひそかな注目を集めた。

「西進、中国地政学の戦略リバランス」。筆者は北京大学国際戦略研究センターの王緝思主任だ。

王氏は中国で米国研究の第一人者だが、中国の西、すなわち中央アジアや欧州をにらむ戦略研究は「お門違い」である。

にもかかわらず論文は力作だった。歴史から説き起こして中国の経済、安保戦略に踏み込んだ。いわく、近代以降の中国が上海などから日本や欧米をにらむ「東進」に偏り過ぎたとして、古代のシルクロードを復活させる「西進」の必要性を指摘。ユーラシアに複数の「新シルクロード」を開くことのほか、協力発展基金の設立など資金支援の枠組みも提言していた。

中国の米国専門家が「西」を向いたことへの戸惑いは、1年ほどたって今度は納得にかわった。

中国の習近平国家主席が13年秋、「一帯一路」と呼ばれる新シルクロード経済圏構想を発表。アジアの開発資金をまかなうアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立もほぼ同時に提唱した。14年11月には400億ドルの「シルクロード基金」開設を発表、開発と資金の両輪がそろった。

 

【竜の野望・中国AIIB(1)】情報開示乏しい中国政府 それでも参加国多数に「外交勝利」「米日孤立」と騒ぐ中国メディア(1/4ページ) – 産経ニュース


 

rouga狼牙
西進って言葉は、まさに中国の時代錯誤の覇権主義をそのまま色濃く反映しているね。「一帯一路」と呼ばれる新シルクロード経済圏構想って、字面にコロッと騙される日本人にはわからないだろうけど、要はチベットやウイグルに対する弾圧が、一層強化されていくということでもあるんだよ。
waen倭猿
第二次世界大戦後に米国が進めてきた欧州復興援助計画「マーシャルプラン」と比較しているが、まぁ中国の実態を知らない欧州にとっては、さぞ魅力的なものに映ったんだろうな。
rouga狼牙
マーシャルプランによって、ドルを基軸とした国際金融秩序が確立されたのを、パクってるだけなんだよね。
waen倭猿
そうだな。戦後の金融秩序を定めたブレトンウッズ体制にAIIBを重ねたものと言われているが、つまるところ人民元を国際通貨として安定的な地位を確保しようってことだ。もちろんそれだけじゃない、アジアのインフラを中国の息のかかったものにしようという、安全保障面での野望が明らかに見え見えだ。